俺様ヴァンパイアと毒舌少女
出会いは最悪

01




ハラハラと桜舞う季節。
私は、この学院にやって来た。






聖十字架学院

人間とヴァンパイアが共存する程に建てられた学院だ。
赤レンガ造りの建物で、広さ、東京ドーム3個分位あり、敷地内に森やら滝やらがある謎の学院だ。
てか、なんでこんな馬鹿デカイ学院造ったんだろ……金の無駄使いじゃん。




あ、自己紹介が遅れました。


私の名前は、水無月 雫(みなづき しずく)
今日から、この学院の1年生になる者です。印象的にのこると言われるのが、この黒髪と猫っぽい眼だそうです。





「ちょ、まってよ雫ー!!」





私の後ろから、パタパタと走ってくる少年は、幼馴染みの 空海 怜 (くうかい れん)
癖っ毛の焦げ茶の髪にタレ目のアイスブルーの瞳。男なのに、家事がなんでも出来て、お菓子作りが趣味といういわゆるオトメンという奴です。






「怜、なにしてるのよ」




「それは、こっちのセリフだよ!!クラス表見てたら、急に居なくなるんだから……勝手に動いたら危ないよ?」



母親のような言葉に、思わず苦笑してしまうと、怜は拗ねた様に頬を膨らませる。もともと、お母さん気質な怜は高校生に上がってからはさらにその気質に磨きを掛けていた。
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