プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
「そんなわけで、あたしも明日から帰り遅くなるからね。
変なことしてるわけじゃなくて、ちゃんとした部活してるだけだから心配しないでよ?
勉強だってちゃんとやるし、帰りも裕貴よりは遅くなんないと思うし」


あたし見た目はハデだけど、グレてるわけでもなく、こう見えてマジメ......ではないかもだけど、少なくともヤンキーではないし、パパとママとだって仲良し。

デキル娘のあたしとしては、二人を心配させることのないよう、きっちり筋を通しておかないとね?


「いいんじゃない?
お母さんも高校の時はマネージャーやってたしな」

「え?そうなの?」


甲子園のことはおいておくとして、進学校に通っていながらも、勉強の時間が絶対減るだろう野球部のマネージャーをすることはあっさりと賛成したパパ。

それを聞いて、ママの方を見ると、ママも頷いた。


「言ってなかった?
みどりは自分がプレーする方が好きだと思ってたのに、まさかみどりまでマネージャーになるなんてね......」


中学の時もバリバリ選手やってたし、実際ママの言うようにあたしは人のサポートに回るなんてガラじゃない。

一輝くんに会わなければマネージャーやろうなんて思いもしなかった......ってそんなことよりも。

ママもマネージャーやってたの?
パパも野球やってたらしいし、ということは?


それを知って、確実にそうだとは限らないにしても、あたしの中でひとつのドラマチックなラブストーリーがすっかり出来上がっちゃったんだけど?






< 13 / 623 >

この作品をシェア

pagetop