プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
「夏の大会が終わったら、甲子園が終わったら、

......

その人に愛を告白しにいく」


あたしの心は決まった。

過ちだらけの過去とは決別して、輝かしい未来をつかみにいく。


「それって、もしかして俺」


あたしの告白宣言にしばしの沈黙があったあと、森村は真顔で自分を指差した。

この流れで自分だと思えるとこがすごい。
どんだけプラス思考なの。
逆に尊敬するわ。


「じゃないよね、どう考えても。

はい、もう話終わり!さあ、昼休憩終わっちゃうし、いい加減戻ろ」


森村はもっと詳しくその話を聞きたそうにしていたけど、強引に話を打ち切って、ベンチに戻った。

ねえねえとしつこく聞いてくる森村はもちろんガン無視で。
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