プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
とある片田舎にある、県立星ヶ丘高校。

女子はセーラー、男子は学ランの制服が一応あるものの、着る時といえば始業式とかの式典の時くらいで、普段はほとんどの生徒が私服で登校している。


私服OK、染髪OK、メイクOK、ついでにアクセもOK。

自由な校風が魅力の星ヶ丘は、決してヤンキー校ではない。むしろ中学でトップクラスの成績をとってしても合格が難しいとされる、県内トップの進学校。


勉強さえしてれば、あとは自主性に任せます、というこの高校は、ガリ勉タイプのマジメちゃんから、あたしたちみたいな派手なのまで、とにかく色々いる。

共通して言えるのは、マジメちゃんも、あたしたちみたいなのでも、中学ではトップにいたってこと。


「お前.....、一輝だっけ。
人の話聞いてた?俺は中学で野球はやめたの。
俺はやんねーかんな、つかうちって野球部あったのかよ?
部員足りねーて今何人いんだよ」


敦士も大概頭良さげには見えないけど、こんなのでもうちの高校の生徒。

敦士よりかはまともに見えるのに、いきなり甲子園目指そうとか言い出すちょっと電波系の後輩くんに、敦士は誰もが疑問に思うことを聞いた。
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