プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
まったく、みんな上手くやってるってのに、マジメなんだから。

私学のどっかの部員なんて球場でナンパしてたぐらいなのに、このブレないマジメさは尊敬する。


「まあね。でも、どうしても今日行かなきゃいけないの」

「一輝くんのところに行くの?
明日は試合だし、何か声をかけてあげたい気持ちは分かるし、私だって敦士くんに会いたいけど......。

明日の朝じゃダメなの?」

「ダメだから、今日いくの。
もし先生がきたら、テキトーにごまかしといて」

「そんな......、ちょっと、にっしー?
ほんとに行くの?」


明日の朝でいい用事なら、わざわざ規則破ってまで出かけてない。

どこにいくの?誰のとこ?と、後ろから聞こえてくる理穂の声は聞こえない振りをして、部屋を出た。
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