シュールな関係

もうすぐ年末の決算になるため今朝から事務処理の仕事が多く

先輩に頼まれ資料室にファイルを取りに行く。



会社の重要資料の為 

秘書室専用のセキュリティーカードをがないと出入不可能


何かに夢中になっていいわよねぇ~

忙しすぎてモヤモヤも忘れるし



「え~っと

今年度売上のファイルはこれと―――」



「おっ 奈緒も資料室か?」


この聞き慣れた声!!


「げっ、一之瀬さん お、お疲れ様です」


「おい奈緒 「げっ」ってなんだよ


この前の話の続きあるから昼付き合えよ」


「・・・すみません 

晴人がお弁当作ってくれたので」



「お前 いつも弟に作らせてるのか? 

女の魅力が全然足りてないぞ」


それは実感しています…


「わたしだってやれば出来ますよ 

でも、作ってくれる優しい弟なんです」


まあ正直言ってわたしより晴人の方が女子力高いんでね



「じゃ今日は許してやるが

明日から俺と昼喰うから弁当持ってくるな」



「・・・・・・・

もう~ 一之瀬さんたら冗談キツすぎですよ~」
 

嘘でしょ、って笑うわたしをじろりと見下し



「分かってるだろけどお前には断る権利ないからな


今日仕事が終わったら内線で連絡をしろ」




 ///ドキッ  


今日は大和との先約がある



< 230 / 441 >

この作品をシェア

pagetop