シュールな関係
「はぁ? 

大和―――・・・あなたまだ平社員でしょ?


ムリムリ 


『嫁』ってその気すらないわ

新入社員が頭に花の生えたこと言ってるっじゃないわっ」


なに幼稚なこと言ってるのよ!?


「いや 俺は真剣だぞ!


奈緒が俺の専属秘書になる条件で


椎名の籍に入れば親父は即動くはずだ!


そして

お前は俺のものになる!」



確かにあの社長ならそうしそうだわ…って


言ってる場合じゃない!!



「もう~ 

何バカなコト言ってるの!?」



「奈緒 

俺がマレーシアに行くなら

山本も付いて来る



それにな…若菜も来るから楽しいぞ!」



ニヤリとした一之瀬さんがわたしに好条件を魅力的に語る


「そうなの…!?」


悪魔のささやきのように心が惑わされる…



「じゃぁ  

 
来月から…

マレーシア行く心づもりでいてくれ  

決定だからな!」


一之瀬さんが欠かさず話をたたみかけるのを

待ったをかけるのは大和しかいない。



「雅兄!

許さねぇーって言ってるだろ!


奈緒も騙されるな!!



それに 人の女を『奈緒』とか

気安く呼びすてするな!!



それに 百歩譲って

奈緒を連れて行くならーーー…



俺もつれて行け!



そして俺らのスイートルームを用意してくれ

ハネムーンにする

……てか絶対に用意しろっ!!」




「『バカ大和!!!』」


ハモルように言い返し、時計を見て冷静モードになる。


「さっさと食べて帰らないと昼休み終わっちゃうよ!!」


「バカかっ 簡単に奈緒とお前を認めるかっ!」

煙草をくわえて立ち上がる。




一之瀬さんの

ワガママに振り回され・・・


大和の

バカッぶりに笑わさられ・・・





毎日、三人でランチを一緒に食べ…


同じような会話が繰り返される。






私たちの


シュール【破天荒】な関係は終わらない?





  ●○●【END】●○●
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