シュールな関係



「神崎さぁ

生意気にも俺に反逆したら

どうなるかわかってるよなぁ?」



笑みが消え顔が鬼気迫る顔に

変わっていく・・・


ゾゾゾッ~~


いきなり変身しないでよっつ!



それより 一体…

反逆者の罰はどういうもの

なのでしょうか・・・?



わたしの気を察してワザと

一之瀬さんは口角をニヤッと

上げ首をスパーンと飛ばす

手振りをする。



ひいぃ~っつ!

首切りでございますか・・・




『しっかりするのよ 奈緒!』


もうあのスマイルに二度と

惑わされて騙されるんじゃ

ないわよっ



わたしは大きく心で頷いた。




普通ならズキューンとハートを

撃ち抜かれるかもしれないけど

わたし達は日曜限定の

疑似恋愛をするのだし

こんなこと心臓に悪い。



こんなわがまま王子をいまさら

意識なんてしたくない。



いや

するべきでない。



冷静に対処するのよ奈緒!


この般若になった一之瀬さんの

顔を脳内に刻み込んで

キッチリと割り切るのよ!



「いやいや 

もう予行練習はいいですよ」

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