好きっていうまでは

そっと、近づいてみる。

顔なんて、そんなによく見たことなかったけど、

やっぱりかっこいいんだね。神木くんは。

髪の毛の色だって、綺麗な茶色だし。


「なーにみてんの。」

「えっ、神木くん!?起きてたの?」

急に目をあけたから、びっくりした。


「そんなにじっと見られたら、キスしたくなるじゃん」

「な、ならないっ」

私は立ち上がって後ろを向いたら、たちくらみがした。

「あっぶねー。おどかすなよ。」

神木くんが私を支えてくれた。


「もう授業も終わったし、帰るか」

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