好きっていうまでは

電話で、公園まで来てもらおう。

携帯の電話帳から神木の字を見つけ、

電話をかける。

コール音は2回だった。

「もしもし?」

《もしもし》

るいの声だとはっきり分かったのだけれど、

るいがいる場所は外なのかな。

すごい物音が…工事現場の近くにでもいるのかな。

金属の音がする。

「いまどこにいるの?」

《てきとーに歩いてる》

電話で…このまま謝りたい。

会った時には笑顔で会いたいもん。

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