好きっていうまでは


赤いランプが消えたのは、1時間より少し短い時間だった。

中から執刀医が出てきた。


「るいは…?」

「止血をしましたが、まだ意識が戻りません。

なんとも言えませんがとりあえずは…」


なんとも言えない…そんな。

るいは、帰ってくるの…?


「彩華ちゃん…声でもかけてあげて?

あの子…彩華ちゃんの声聞きたがってたから。」


私はるいのお母さんに背中を押された。


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