好きっていうまでは


「ほら。足痛いんでしょ?」

神木くんは、私の前にしゃがんでいた。

「…なにしてるの?」

「なにって。おんぶだよ」

「えぇっ。おんぶだなんて、そんな。

私歩けるから、平気です!」



私、おんぶをされるとか…そんなのは…無理!

「今、敬語使ったからその罰として、彩華は俺におんぶされて」

「えぇ!なんで!」

「はーやーくー!」

「うー。わかった。」

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