好きっていうまでは


「あ。家まで送るのは当然でしょ?俺、男なんだし。」

「あ、気にしないで下さい。」

「でも、もう来ちゃったし」

…確かに。もう、私の家の前まで来てる。


「私の家はここです。送って下さって、ありがとうございます。」

「うん!俺で良かったら、いつでも送るよ!

あ、あと。敬語は使わなくていいよ。じゃ」


そういって、神木くんは去っていった。


はぁ。なんだか、疲れた。

嵐が去ったような気分って、こういうことなのかも。


まぁ、今日は黒板の一件があったから仕方ないけど、明日は何もない。


そう信じよう。
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