好きっていうまでは


「芝ちゃん。これ、るいが渡してって」

「え?私に?」

受け取って私は席についた。

『これ、俺のメアドね。あとで連絡するね♡』

中身はずいぶんと単純。

メールアドレスと少しのメッセージ。

何のためにこんなこと…。


ぶーぶー。携帯がなる。

なに?誰かな。


『訳あってメールアドレス教えてもらっちゃった♡

今日の放課後屋上で待ってる。』

「なになに?るいからのメール?」

クラスの神木くんファンの子に携帯を見られる。

「放課後に屋上ー?!やばくない?」

「やばいよねー!」

やばいとだけいうと、私に携帯を返してどこかに行ってしまった。

なんだったのか…。
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