regret

「ごめん。もう決めたことだから。

今までありがとう……」

そう言って立ち上がると、手を差し出してきた。

「何?」

その手を見つめたまま呟く僕。

「最期に、握手しよう」

その言葉に僕の中の何かが切れた。


「勝手すぎだろ!!」

勢いよく差し出されていた手を払い落とし叫ぶ。

「……ごめん、無神経だったね」


払い退けられた手を擦りながら僕をみる彼女。

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