格差恋愛

碧維side

碧維side




朝のことがあり、一日むしゃくしゃして授業にもなかなか集中できなかった






俺は放課後、今日はバイトがないため図書館に向かった





バイトがない日は大体図書室で勉強してから帰る






俺は本を開き、窓の外を眺めた






筆箱、ちゃんと西園寺さんの手元に渡ったかな





もしかしたらもう二度と会うことなんてないかもしれない
いや、会う必要なんてないんだ




俺には必要ない
女友達も
恋人も
好きな人も





そんなものは必要ない






そう思うとこれでよかったのかもしれない
元々で会うはずがない人だったわけだし、いなくても今までの生活から何にも変わりがない







きっと西園寺さんも同じことを思っているだろう
あぁ、あの外の方??名前なんでしたっけ??やっぱり私たちとは住む世界が違うわよね??
なんて言っているかもしれない







ふと西園寺さんの笑顔が浮かんでも、無理矢理掻き消し
俺は勉強を始めた





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