鬼系上司は甘えたがり。
拗ねた表情のままじーっと見つめられても、なまじ返事に困ってしまうんですけど。
というか、主任を妙に煽ってしまったという自覚もさることながら、頭の中には“とんでもないマーキングだな……”というツッコミしか浮かばず、そっちにばっかり気が逸れてしまう。
優しくできない自信って、どんな自信よ。
主任、色々と暴露しすぎです……。
「でも、薪がそこまで言うなら、これからは遠慮も手加減もしないで抱いていいんだよな?」
「うぇい!?」
「そういうことだろ?」
「……」
しかし、次の瞬間にはニタリ。
ドS顔で微笑まれ、私は言葉を失った。
まさかそんなふうに解釈されるとは……。
「薪、口を大きく開けろ。手加減ナシのすんごいキスしてやる。俺を煽ったぶんのお返しは体にたっぷりしてやるから、覚悟しろ」
「なっ……ん、んっ……」
宣言するや否や、ガッと顔を両手で挟まれ、抵抗する間もなく口の中に舌を差し込まれては、いつものキスとは全く違う激しさを持ったそれに次第に体に力が入らなくなってしまう。
咄嗟に主任の両手首を掴んだ自分の手にもあっという間に力が入らなくなり、いつ腰が砕けてしまうとも分からない状況にどうすることもできずに心許ない手でただ必死にしがみつくだけ。