幼なじみ≒恋人


「う~ん・・・」


袋の中身と睨めっこ中の梨杞


「決めた!これにしよう。」

そう言って袋の中からプリンを取り出し、他のものが入ったままの袋を俺に差し出してきた


「・・・・?」


「それは春斗が食べて」

ニコッっと笑いながら言われたもんだからついつい頷きそうになる


これは梨杞のために買ってきたんだぜ?


「気に入らなかったか?」


「ううん。全部好きだからどれにしようかすっごい悩んじゃった」


「悩まなくても梨杞のために買ってきたんだから全部梨杞が食べればいいだろ?」


次の瞬間軽く梨杞に睨まれた


・・・・?
俺・・・何か変な事言ったか?



「春斗は・・・あたしを太らせたいの?」


「・・はぁ?!」


「全部食べればいいって簡単に言うけど・・・それ全部食べたら太っちゃうじゃん!」


「ッ・・あはは・・っ」


食べれるなら全部食べたいよーとかってブツブツ言ってる梨杞に思わず噴出してしまった。


「何で笑うのよ!?」

笑われたのがショックだったのか軽く涙目になってるし



「そんな事気にしてたんだと思ってさ」


「なっ・・・そんな事って何よ!!女の子にはすごくすっごく大事な事だもん」

それだけ言うとフイッと顔を俺からそむけ、俺に背をむけた。



背中を向けられたのがちょっと寂しくて、後ろから梨杞を抱きしめ


「梨杞・・・」



名前を呼んだけど全く反応してくれない。
< 38 / 38 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

最愛の人
かぼ/著

総文字数/32,955

恋愛(その他)53ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
特定の友達、仲間を作らない初美。 人を寄せ付けない初美。 いつも一人ぼっちだった初美。 一人の男性の出会いによって初美の人生が変わっていく…
【短編】ヤキモチ☆
かぼ/著

総文字数/14,284

恋愛(その他)26ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
どうして? 私以外の女の子に 優しくするの?

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop