【完】俺のこと、好きでしょ?



そう言い捨てると、1冊だけ借りるものを決めたのか、他の画集は元の場所に返してしまい、スタスタと部屋から去ってしまった。



置いてけぼりにされたあたしは、今もまだ口をあんぐりと開けたまま放心状態。




……やっぱり、天の邪鬼だ……。



絶対そうだと、あたしは確信した。




だからと言ってあたしには、「じゃあ見せないでって言ったら、見せてくれるの!?」
なんて言い返せる自信もないけど……。





「不思議な人……」




とりあえずあたしは、今まで関わったことのない有馬くんが、今はどんな人なのか、気になって仕方ないみたいです。




< 37 / 462 >

この作品をシェア

pagetop