1300年の恋
その町の一角に、私が働く店leafがある。


leafは和風創作カフェで、店長が作る和のスイーツが売り物だ。


そのスイーツに、抹茶や煎茶、焙じ茶などの飲み物をお客様が選べるようになっていた。



私は、高校生の頃からここでアルバイトをしていて。


そのまま就職させてもらった。



この、昔ながらにゆったりと流れる空気が大好きだから。


「春ちゃん」
「はい」


店長の奈々さんは三十代半ばのとてもおしゃれなお姉さんだ。

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