夢が繋げた未来~何度倒れても諦めないで~
私の想い
夏休みが終わり、早2週間。
文化祭シーズンに入ったせいか、学校はいつもより騒がしかった。


「俺のクラスは焼きそばだぜ!!」

「うちはメイド喫茶!!」


何処のクラスも文化祭の話題で持ちきりだった。
それもそうだろう。
文化祭と言えば、クラスの絆を深める大切な行事だ。
なのに。


「どうして文化祭までこのメンバーでやる訳!?」

「高瀬!!うるせぇぞ!!」

「真希ちゃん、ひどーい!!」


思わず絶叫すれば、隣にいた高岡くんに睨まれる。
そして、周りにいた水泳部の先輩たちも大袈裟に肩を落としていた。

うちの学校は文化祭の出し物を、クラスか部活、どちらでも好きな方で参加していい事になっている。
私はクラスでやりたかったのだが、高岡くんに無理やり部活の方で参加をさせられたのだ。


「だってクラスの親睦をですね……」


私が口を開けば、先輩たちは勢いよく私の言葉を遮った。



「俺はコスプレ喫茶なんてやりたくない!」

「展示会ってなんだよ!?」


それって、つまりこういう事だろうか。


「やりたくないだけなんじゃ……」

「正解!!」


見事にハモる先輩たちに私は頭を抱えた。
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