アイドル君と私


「…鈴宮……廉?さん」


「…はい、お願いします」


私は、その名前を見たと同時に“鈴宮廉”の顔を見た。


んっ…?


んんっ……?


そんなに深めでもない帽子から“鈴宮廉”の顔を見る。


少し茶色がかった髪が見えて、白めの肌に丸目…。


思わず、私は二度見をする。


この顔…やっぱり!


「あのっ…あなたRetの…?」


私が少し戸惑いながら小声で聞いてみた。


すると。


廉は照れくさそうに口を開く。


「あっ…はい、どうも…雑誌お願いします」


「あっ……はいっ」


私達は再び一礼をした。


「あっ…連絡先は書いてないです、必ず取りに来ます、すみません」


「あっ、いえ大丈夫です取りに来て頂けるのなら…今日から3日後には入ってますので3日以降にお願いします」



< 11 / 545 >

この作品をシェア

pagetop