アイドル君と私
キズナ


秋に入って間もなく、


2人はまた、なかなか会えない日々を過ごしていた。


廉の忙しさは相変わらずだった。


―ある日。


仕事帰りの咲がアパートに着いて、廉にメールを送ろうとしていた。


「廉くん…今日も遅いのかな?」


メールを送信して咲は部屋に入り、着替えを済まし、ご飯の支度をしようとした時。


♪♪♪♪〜〜


「あっ、電話!」


咲が携帯を取ると、着信相手は廉だった。


「もしもし?廉くん?」


『あっ、咲ちゃん?』


「うん、廉くん今日はもう仕事終わったの?」


『うん、咲ちゃんも今日は早番だっけ?』


「そう、今アパート」


『そっか?お疲れ~』


「うん、廉くんもお疲れ」




< 296 / 545 >

この作品をシェア

pagetop