アイドル君と私


「あっ…来た」


「うんっ…」


スッと手を離す廉。


あっ…離れちゃった。


咲は、切なく廉の手を見る。


「…咲ちゃん?」


「あっ…ううん?行くね?」


「うん…」


そして、バス停にバスが停まり、ドアが開いた。


「じゃあ…今度こそ、またね…?」


「うん、またね?おやすみっ」


「おやすみなさい…」


2人は小さく手を振り、咲はバスに乗る。


プシューと扉が閉まり、咲は座った。


窓から見える廉が、小さく手を振っていた。


その姿に咲も答えて、
2人は別れた。



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