アイドル君と私
「ぷははっ、まぁ~とりあえず俺ら不審者っぽいから車に戻ろうか?近くに公園あったでしょ、そこ行こうか?」
口を押さえたまま、咲は黙って頷く。
そして、二人は近くの公園にやってきた。
温かい飲み物を飲みながら、二人はベンチに座った。
「…少し落ち着いた?」
「あっ、うん…ゴメンね?ビックリして」
「いや、いーよ?俺も昔すぎて近くに来るまで思い出せなかったし」
「そうなんだ…」
「俺も咲ちゃんと同じだよ?」
「えっ…?」
「親の都合で幼稚園までこの町にいたんだ」
「そうだったんだ…?」
「うんっ、けどビックリだね?同い年の子が、本当のクラスメイトだったなんて~」
「本当に…でも、幼稚園だからクラスメイトっていう記憶が…あんまりなくて、写真見たら何か思い出すのかな?」
「ははっ、俺も同じく!そんなもんだよね?」
そう言って笑った廉に、咲はまたホッとする。