歌に願いを。
放課後のガラス玉。
「ルナ、帰ろ?」
放課後。
違うクラスの親友が迎えに来た。
「あ!ユキ!あ...えと、今日ちょっと、居残りしなくちゃいけなくて...その、結構時間かかりそうなんだ...」
今日は火曜日。私は、あることのために咄嗟に嘘をついてしまった。
「あ、そうなんだぁ。待つよ?」
「いや、帰り遅くなっちゃうもん!先帰ってていいよ」
待たなくていいの!
「そっかぁ。分かった。じゃ、また明日ね。」
ふんわりした性格のユキは、そう言い、何も気にしていない様子で帰っていった。
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