『あの時、君は……』

「おっきい溜め息だね……? 何かした?」

何かした?
……気がたってるよ。

「んー……雨だとテンション下がるなーって」

瞳は困ったように俺を見た。

「テニス出来ないし……雨かかるしね……」
「……あぁ……」

……

……

ん……?

あれ……?

沈黙しちまった……

瞳と付き合ってからの沈黙は、もしかしたら、初めてかもしれない。

付き合う前は、会話が全く成立してなかったが、付き合い始めてからは、会話はぎくしゃくしてたが、沈黙はなかった。

……もしかして……



ふりだしに戻ってしまったのか!?



俺は、心の中で焦った。
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