二十歳の約束
バレンタイン当日はやっぱり渡せなかった。

なっちはとさか君達と同じJ学園の電車で見かけるイケメンに当たって砕けろでチョコを渡した。
実はなっちも別の人にずっと恋してた。
でも、とさかくんとはタイプが違った。

もしかしたら千葉君なら知り合いかも。

そう思って聞いたら、とても仲良い友達だよと言ってた。

なっちの片思いの彼はその高校1のイケメンで、正直、私たちとは次元が違うように見えてた。

でも、なっちは2年生から海外留学する事がきまっていたから、最後に思い出作り。
と言ってた。

チョコは渡せたらしい。
駅のホームってゆう、公衆の面前で、周りの奴らに、「きたきたきたー」と言われる中、渡しにいったらしい。
連絡先を書いたカードを入れていたから、すぐに、
「チョコ、ありがとう!」
と、お礼メールをくれたらしい。

でも、やっぱり彼には彼女がいたみたい。
なっちは憧れだけだから。
でも写真くらい持っていきたかったなーと。
それくらいの二次元な感じよと。

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