二十歳の約束
バレンタインから10日ほどして、
千葉くんが、
友達が免許を取ったから、みんなでドライブいかない?

と、連絡があった。

チョコちゃんの件で千葉くんには嫌われたかと心配してたけど、気にしてなかったみたいだった。

みんなって誰だろう。。?

「友達、ひとり連れてきて」

とだけ伝えられ、なっちを誘って、一緒に待ち合わせ場所の岸の浜駅にいった。

まさかとはおもったけど、
免許と車の持ち主、とさか君、ちば君、私なっちの五人。

ドライブして夜景を見に行った。

とさか君に会うのは、クッキーの件以来。

どんな顔して会えばいいのか。


幸いとさか君が助手席で、私、なっち、千葉君が後部座席だった。

チョコちゃんのこととか、なんかきけない雰囲気だったけど、千葉君はいつもと変わらず優しかった。

チョコちゃんとはデートしてないのかな?


最後にカラオケに行った。

とさか君も千葉君も、歌手か?と思うほど歌がうまかった。

でも、ずっととさか君を目で追ってる自分がいることにも気づかされる一日だった。


この集まりは何だったのか。

名目はなっちの送別会ってことになった。


そこで、なっちがバレンタインの話しを千葉君にしてた。

仲良しだからなのか、そのイケメンの事を良い奴だとほめまくる千葉君。
なっちも
「千葉君に色々聞いてもらって良かった!」

と言ってた。

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