世者と死者の恋物語
千尋は、手に筆を持ち慣れた手つきで朱印を朱印帳に書く。

「はい。どうぞ」
「どうも…」

朱印帳を受け取ったお客様はそのまま何処かへ歩いて行った。

ふぅ っと一息ついた千尋にある男の子が声をかける。

「よっ、千尋」
「 純⁈」
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