嵯峨野夢譚(さがのむたん)

嵯峨野夢譚110

水臭いことはおっしゃらずに。詳しいことは
万事参上いたしました上で。あなかしこ」

と生真面目にお返事なさいました。
さて次の日の夕方、いつもよりは念入りに身づくろい
をされて薫の君は中の君を訪れになりました。

翌日、久しぶりに突然匂宮がお見えになりました。
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