理想の彼氏

「さんきゅーな」

頭を優しく撫でられ、
猫になった気分だった

思わず、ポスッと
背の高い彰のお腹の
当たりに抱き着いて

『彰!こんな
めちゃくちゃで、
面倒臭くて、口が悪い女
見つけてくれて
ありがとうねっ!!』

と言った

「フッ、厄介な女だけど
世界一の女だな」

幸せで……
自分の都合の良いような
夢を見てるのかも
なんて考えるくらい、
脳が溶けそうだった

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