俺だけ見てろよ。~幼なじみに恋してる~
「姫ちゃん、大丈夫!? 様子見にいったらしてたから、そっとしておいたんだけど」


うん、レオに起こされるまでしてたからね。


「もう大丈夫だよ。実は寝不足で。ヘヘ……」


「ヘヘ、じゃないわよ。ホント、心配した。ほらあんたたち、姫ちゃんが戻ってきたから、散れっ」


たまちゃんが、シッシッと男の子を追い払う仕草をする。


ふたりになり、お弁当を机の上に広げた。








教室のうしろにいたレオは、あたしが戻ったことに気づいて、軽く微笑んでいた。


そして……なんだか他の女子がこっちを見てヒソヒソ話をしているけど、


たまちゃんはなにも気にしていない様子。



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