俺だけ見てろよ。~幼なじみに恋してる~
「が……んばれ」


「……え?」


やっと、姫乃が顔をあげた。


「お前だけでも、がんばれよ。俺がずっと、応援してっから」


姫乃の頭をなでると、ホッとした表情を見せた。







「レオ……ありがとう」


条件反射なのか、そのまま俺の胸に顔を埋めた。


俺の腕の中で、おさまっている姫乃が愛おしい。


たとえ、自分のモノにならなくても……


今、このときは……


最高に幸せなひとときだった。





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