血だまりの少女
カシャ……カシャ……
また甲冑の音が、どこからか聞こえてくる。
部屋の周りを動いているのか、音が遠ざかる気配が無い。
部屋の中には入って来ないのだろうが、足音が聞こえて来るだけで、不安になる。
カシャ……カシャ……カシャ……
扉に足音が近付いて来る。
大きなクローゼットの扉に手を掛けるが、甲冑が扉の近くを動いているので、なるべく部屋で物音は立てないよう、手を止める。
扉から足音が遠ざかるのを待つ。
カシャ……カシャ……カシャ……カシャ……
扉の前を通り過ぎる。