血だまりの少女
死角の無い廊下、隠れていたのでなければ湧いたのだろうか。
甲冑の出現条件が分からない。
「俺……甘く見てた」
赤野は扉を押さえて赤くなってしまった両手を見つめる。
「生きて……生きて出られる気がしない」
赤野の棒読みの様な静かな言葉に、私も谷原も返事をしなかった。
だが私は赤野の言葉に同感だった。
人を殺す為の仕掛けが施されたこの屋敷から逃れる事など出来ない、と。
「でも……進まなきゃ」
殺されるのを待っているだけなんて、ごめんだった。