生徒に恋しちゃいました
「えっと、朝はゆっくり寝て、洗濯して、掃除して・・・夜は友達とごはんに行ったり一人で映画見たりですね。

・・・なんか面白味のない回答ですみません」

もう少し話が弾む回答をすべきだったかな??
けど、休日は寝るのが一番の趣味なんだよね。

「あははっ。別に面白いオチを期待して質問したわけじゃないですから。
第一、僕の休日も同じような感じです」

赤信号にひっかかり車が停車する。

「彼氏とデートはしないんですか?」

小鳥遊先生はゆっくり私の方に顔を向けて、悪戯好きの子供のような笑顔でそう問いかけた。

「えっ、彼氏なんていません。今後もできないですし、だからデートする事もありえません!」

自信満々で答えてしまった。
でもこれだけは自信がある。
私は彼氏なんていた事ないし、この先も絶対出来ない。

デートなんて漫画かドラマの世界の出来事だ。
手を繋ぐのも嫌なんて女とデートしたがる男の人なんていないもん。

「あれ? 誘う前から振られちゃったかな」

はい?

「今度食事でもどうですか って言おうと思ったんですけど・・ダメですか?」

食事 ーってごはんの事よね?

「食事??誰がですか?」

真顔で聞き返す私に小鳥遊先生はにっこり笑って答えた。

「僕と広瀬先生がです。」






























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