甘く大切な君だけの王子でいたい
院長に呼ばれ二人謹慎処分を受けた

その日から、近くの高校をしらみつぶしに探した。


あの制服は・・・ここしかないんだけどな?

車の横を通る高校生
「柚子どこ行ったのか?施設にも帰ってないみたい」

「それって本当?僕も探しているんだけど、どこ行ったらわかる?」

「柚子のなに?」

「強いて言えば、担当医かな、もう少ししたら彼になるつもりだけど」

まわりにいた女子高生、大爆笑
「お兄さん面白い事言うね?あの柚子に医師の彼?施設でも嫌われものの柚子が・・・・?」


「君たちには柚子さんのいいところがわからないみたいだ、」

街中をこまなく探したが
探すことができなかった


その柚子は施設に戻りお小言もらっていた。
住まいは見つけたから、そこで暮らしなさいって住所をもらった。

「お世話になりました」

「・・・・・・・・・」

荷造りをして出ていった。

今にも崩れそうなアパート
仕方ない、ここで孤独死も悪くないな・・・・明日学校に行って退学届だしてこよう
今学校どころじゃあないし・・・
バイト見つけなくちゃあ

なんとかバイトも見つかり
毎日忙しく、充実感はあった


寝る間もおしんで
働きずめ

終わったのが、深夜に近かった


あぁ眠いってフラフラと歩いて
車道に少しはみ出た

車のボンネットに体をのせ 「ヤバッ・・・・」呟き 外に出てみたら、探し人ボンネットに・・・ 「おーい柚子、何ボンネットに・・・」 気持ち良さそうに寝息をたてていた。 呆れるやら、嬉しいやら 柚子から俺に飛び込んできた。



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