生徒会長と恋の罠



"平沢さん、よろしくね”

容姿は爽やか系で性格も優しいし‥‥はっきり言って一目惚れだった。

入学式の日に出会ってから2年‥‥片思いは、失恋へと変わった。



「‥‥‥誰、?」

階段を登る足音が微かに聞こえ、屋上の扉へと目線を向ける。


---ガチャ、とドアノブがまわされた。




「‥‥見つけた」

「!成瀬くん‥‥」


綺麗な黒髪がさらりと揺れ、甘さを含んだテノールボイスが私の名を呼ぶ。


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