生徒会長と恋の罠



「えと‥‥先に生徒会室に行っててもいいよ?」


私は悠くんに言った。ちゃんと伝えたよ。

でも彼はちらりと一瞬だけこちらに目線を向けて、また資料へと戻した。



「‥‥大和がいるから、行きたくない」

「っ‥‥え?」



絶対からかわれる、とぶつぶつ呟きながら悠くんは資料を見つめていた。


あのパーフェクト生徒会長である悠くんが追い詰められてる。

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