嫌なアイツと恋をする
第3章 ◆告白

だから馴々しい…。


「…なあ。」

完全無視。

誰が貸すか…。

「…おい。聞いてんのかよ。」


しつこい。


「美香。」

しつこすぎる。

うざ。


『何。』

私はもう颯のしつこさに参って返事をした。だけど、アイツにはモチロン
背を向けながら。


「あのさぁ…。」


『…何。』
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