元通りになんてできない


木曜の夜…金曜、…倒れて運び込まれてから今日で三日目。

検査の為にと思っていた金曜から入院することになるなんて…。

やはり、妊娠初期は気をつけていないと…。

…ごめんね。お腹に手を当て、そっとさすってみた。

家に帰ってしまうと、色々と動いてしまい、安静でいるのは無理だからと 、今日まで入院する事にしたのだ。

どうしても家に居ると、あれこれとしたくなり、ちょっとした家事でも立ちっぱなしになったりと、なりがちなので、そうした方がいいと言われた。

トイレに行く以外、何もしないで、なんて、家に居たら無理だものね。


退院すると言っても、何もない。
着の身着のまま、運ばれて来たから、荷物の類は何もない。

そろそろ、迎えに来てくれるはず…。


コンコン。

「はい、どうぞ」

ガラガラガラ…。

「鷹山、迎えに来たぞ」

「…部長!?どうしたんです?あの…、幸元君は…」

「あぁ、それがな…」

部長は頬を指で掻いた。

「俺に代わりに言って欲しいと言うんだ」

幸元君…どうしてそんな。
< 159 / 191 >

この作品をシェア

pagetop