俺様悪魔VS僕系天使
イラついたような口調。
それを聞かなかったことにしてさっさと歩みをすすめる。
「聞こえてんだろ」
(ええ聞こえてますよ)
「貝崎」
(仕方ないじゃない話したくないんだから)
よほど険しい顔をしていたのか、隣に並んだ爽くんが、顔をのぞき込んでから小声で「大丈夫?」って声をかけてくれた。
私はそれに無言のまま頷いてみせると、「そっか」と小さな言葉が聞こえた。
「待てっつってんだろ!」
突然、ぐいっと引っ張られた私の左腕。