コールセンターの恋愛事情
Seventh Call□須知紬の災難
季節はようやく秋がやってきた10月になった。

窓から空気が澄んできたせいで高くなった空を見あげていたら、
「おーっ、載ってる!」

辻本さんの声が聞こえたので視線を向けると、彼の手には『名取通信』があった。

先日に椎森さんに受けたインタビューが載ったそれがようやくきたようだ。

「すごいな、今回は特別として丸々1ページ使っているよ」

見せてと言っていないのに、内場さんが『名取通信』のインタビュー記事を見せてきた。

その記事を見たわたしは、
「うわっ…」

絶句することしかできなかった。

いつものインタビュー記事はページの半分くらいなのだが、今月号は特別としてわたしのインタビュー記事が1ページ全部で埋まっていた。
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