我は阿呆なり!〜恋愛劣等生であれ〜

入学式から1週間

入学して1週間くらいは、簡単な自己紹介をしたり、教科の先生がこれからについて話したり、宿題を回収したり、部活動の勧誘があったり、春休み明けテストなるものがあったりした。

この場所になれるのが精一杯であまり友達作りもまともに出来なかったが、
新太と村瀬と吉村と新太の左隣の宮部津子とは、学習班が同じだったこともあり、話すことが多かった。

一週間がたつと新太はクラスの中心的メンバーの一人になり、新太同様に派手な性格の宮部はクラスの女子を引き連れる頼れる女ボスとなった。村瀬は左隣の林悟とえらく気が合い、ずっと一緒だ。吉村はおとなしめの女子2人と行動を共にするようになった。

僕はというとしばらく一人で過ごしていたが、同じく一人が好きらしい清水隼人(はやとと読む)と話すようになった。清水君はえらく変わり者で、周囲から少し距離を置かれているらしかった。
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