チョコレート×キャンディ
パタン



ドアを閉められたあと、私はまた虚しくなった。


とにかく、もう一眠りしよう。





――夢を見た。


あったかい夢。



私は小さくなってて、大きなうさぎのぬいぐるみを抱きしめてた。

公園にいて、私と同じくらい小さい男の子が、私を見て泣いていた。



それからぬいぐるみの手を取って、涙を流しながらニッコリ笑顔を見せた。




――パチッ。



重いまぶたをそっと開く。

電気のついている蛍光灯がやけに眩しく感じた。



そういえばあの夢……。

あの、ぬいぐるみ。



そっと、机の下を見つめる。


そこには、夢に出てきたのと同じ、うさぎのぬいぐるみ。

小さい頃から持ってるもの。



何か関係あるのかな?



そう思いながら起き上がって、逆さまになっていたケータイを開く。


もうすぐお昼だ。











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