フリージアとアスチルベ


「気を付け、礼!」


なんとか体育を乗りきったものの、体は完全に重くなっていた。

まだ入学して2日なのに。
早々にさぼるなんて悪目立ちにもほどがある。


「那瑠、ほんとに保健室いかなくていいの?」

「行った方がいいかな...」

「顔色すごいよ。
一緒についていくから行こう?」


まるでお母さんみたいにいう理湖に思わず笑みが出てきて、大人しく保健室に行くことにした。

理湖には、ちゃんと教室にいてもらって。
先生に保健室に行ってるって伝えてもらうことにした。


チャイムの音を片耳に聴きながら保健室に向かう。


「...どこだ、ここ。」


同じ学校にあるはずなのに、なんてアホなことを思ってしまうあたりそろそろ熱が上がってきているだろう。


「理湖に来てもらうべきだったか...」


今更そんなことを言っても無駄なのはわかっているけど。

視界が何も見えなくなったとき、そう思わずにはいられなかった。







-サクラソウ

サクラソウ科サクラソウ属。
同属植物は世界に約400種類あり、一部を除く花と違いが極端に少ない。
埼玉県、大阪府の県(府)花に指定されている。

花言葉...“青春”

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