みんな、ときどきひとり
キツネ男、再び

月曜日の朝。美和子の第一声はこうだった。

「どーうだったの、合コン?」

にやけた顔で美和子がわたしの前の席に腰かける。

「どうもこうも、ないよ」

あの赤っ恥な話しの一部始終を話し終えると、美和子は腹を抱えて笑った。

「はははは。さすが優菜だわ。こりゃ当分男出来ないね」

「男なんて、いらないもん」

「まあ、ふて腐れないでよ」

男出来ないなんて、リアルすぎて机に突っ伏してしまう。

「おはよう」

わたしとは対照的に、どこかご機嫌な様子の梨花が現れた。

「おはよう」

「なんか機嫌よくない?」

美和子もそう思ってたのか、怪しむ目つきで梨花を見る。

「ふふふふ。ねえねえ、聞いて聞いて。彼氏が出来ちゃいました」

「えっ!」

突然の告白に2人して大きな声をあげてしまった。
< 34 / 354 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop