エリート同期は意地悪がお好き
先程までの勢いは何処へやら…

私は涙目で司をみる。


「…彼女じゃねぇよ。


…婚約者だろ?


…未来の俺の奥様?」

そう言って、司は満面の笑みを浮かべた。


「…ぅ、…ぅぇ〜…ふぇ〜」

とうとう泣き出してしまった私。


司は笑いながら、私をぎゅーっと
抱き締めた。


「…大好きだよ、朱莉」

「…バカ司!…私も、大好き!」

「…バカは、余計だ!バカは!」




「…朱莉は今のままで、ただ俺の傍で笑ってて」

そう言って、司は私に極上なキスを落とした。
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