それは危険なラブミッション

『どうした』


引き止めてどうしようというのか。
自分で自分の言動が分からない。


「……ごめん、何でもない」

『そうか。それじゃ、おやすみ』

「おやすみなさい」


突然訪れた心の乱れ。
不可解すぎる気持ちを持て余して立ち上がる。
けれど、部屋の中をグルグル歩いてみたところで、その難解が解ける様子は微塵もない。

私が他に出来ることといったら……シャワーを浴びることくらいだ。

そうだ、そうしよう。
シャワーを浴びて、分からないことも何もかも、全て洗い流してしまおう。
私の抱え始めた問題は、きっと解けない方がいい。
そんな予感がしてならなかった。

バスルームに向かいながらワンピースを脱ぎ捨て、頭から熱いシャワーを浴びたのだった。

< 170 / 368 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop